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「これまでの振り返り」解説

更新日:2022年9月28日


【解説】


久しぶりに会った親戚のおばちゃんに「●●くん(●●ちゃん)大きくなったねぇ」と言われたことありませんか? 自分では大きくなった自覚はあまりないのに.... 自分の成長って気づかないんですよね、毎日の変化は小さなものだから。 平均的な男の子は10歳から11歳にかけて1日約0.16mmずつ背が伸びています。 自分ではきづかないですよね、こんな小さな変化。 しかし、1年たてば6cm伸びてます。 1年ぶりにあった親戚のおばちゃんは、「大きくなったね」と気づけるわけです。 さあ、皆さんも質問と解説に参加して15日が経ちました。 1日に1日の成長や変化は小さいかもしれませんが、 積み重なると実感できる成長を感じることができます。 久しぶりにあった友人などから「変わったね」と言われることもあるかもしれません。 もしくは、客観的に自分自身を振り返って感じられるかもしれません。 小さな変化の積み重ねから生まれたご自身の成長に気づいて欲しいのです。 突然ですが、ヤブ医者と名医の違いは何だと思いますか? 技術や知識もありますが、私がもっとも重要な要素の一つとして挙げるのは、 小さな変化に気づけるかです。 病気が良くなっているときも、悪くなっているときも、 小さな変化をどれだけ敏感に捉えられるか。 例えば、がん治療を考えてみてください。抗がん剤を投与していて、 だんだんと薬に慣れてきて、抗がん剤が効きにくくなってきました。 小さくなっていたガンが急に大きくなることはありません。 縮小の速度が落ちてきて、あるところで大きさが変わらなくなってきます。 それでも同じ治療を続けていると、今度はだんだんとガンが大きくなってきます。 A先生は縮小の速度が落ちてきた早い段階で見つけて、 抗がん剤が効かなくなってきたと判断して別の抗がん剤に変えます。 新しい抗がん剤が効いて、ガンは治りました。 B先生はガンが大きくなって初めて抗がん剤が効かなくなったことに気づきます。 そして、患者さんに言います。 「抗がん剤が効かなくなってガンが再発しました。 残念ながら、すでに全身に転移しており、余命3か月です」 逆の場合もあります。 抗がん剤を投与していましたが、ガンは小さくなりません。 B先生は別の抗がん剤へ変更します。それでもガンは小さくなりません。 また別の抗がん剤に変更します。それでもやっぱりガンは小さくなりません。 また別の抗がん剤に変更します。 そんなことしながら、ついには使える抗がん剤がなくなってしまいました。 そして、B先生は患者さんに言います。 「あの手この手を尽くして治療にあたりましたが、残念ながら万策尽きました。 あなたの余命はあと3か月です。」  



A先生も抗がん剤で治療していましたが、ガンは小さくなりません。 しかし、患者さんの顔色が以前より少しよくなってきたことに気づきます。 抗がん剤が効き始めたと判断して、治療を続けます。 ガンはわずかに小さくなりましたが、ほとんど大きさは変わりません。 しかし、A先生は患者さんの食べる量が少しずつ増えてきていることに気づきます。 抗がん剤が効き始めたと判断して、治療を続けます。 ところが、ガンはわずかに小さくなりましたが、まだ、ほとんど大きさは変わりません。 しかし、A先生は患者さんの口臭が変化したことに気づきます。 抗がん剤が効き始めたと判断して、治療を続けます。 そうこうしているうちに、ガンは少しずつ小さくなり、ついには消えてしまいました。



あなたなら、A先生とB先生どちらに診てもらいたいですか? 当然、A先生ですよね? B先生はガンの大きさだけに視点を固定して、 患者さん全体をみること出来なかったため、 小さな変化に気づくことができませんでした。 しかも、大きな変化しか見ていないので、小さな変化に気づいていません。 一方、A先生は、視野を広く持ち、患児さん全体をよくみて、小さな変化に気づいて、早く対応したため、その後の患者さんの運命を大きく変えることができました。


これまでの15日を振り返り、あなたの小さな変化、小さな成長に気づいてください。 あなた自身の小さな変化、小さな成長に気づくことで、あなたの人生を大きく変えることができます。あるいはすでに劇的な変化を手にしているかもしれません。


【今回のワーク】

これまで質問・解説のワークでやってきたことを振り返り、あなたの小さな変化、小さな成長を教えて下さい。気付けなければ「わからない」とコメントいただき、他の参加者の助けを借りて、一緒に宝探しの旅に出ても良いかもしれません。









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