【解説】
日本の民話には、質素倹約を良しとするお話がたくさんあります。
正直じいさんにお金がたくさん入って、
それに嫉妬した欲張りじいさんが困ったことになる。
そんな話を聞いて、我々、日本人は育ちました。
前にお伝えしたように6歳までにビリーフは出来上がりますから、
子供の頃に聞いた、民話や昔話はビリーフ形成にも大きく影響します。
「自分に必要なお金があれば良い」というビリーフは、
質素倹約の思想からは良いビリーフのように思えますが、
ちょっと視点を変えて考えてみましょう。
私が19歳のときに、躰道の創始者である祝嶺正献先生が
伊豆に家を新築するとのことで、家を建てる前の土地の草刈りに伺ったときのことです。
そのとき祝嶺先生が
「いやぁ、必要なときには必要なところから必要なだけお金が集まってくるもんなんだよ」とご自宅建設の資金繰りのお話をされていました。
純粋無垢な19歳の私は、祝嶺先生の言葉を真実であると信じて、
以来、50歳になるまで信念(ビリーフ)として持っていました。
実際に、少しお金に困ることがあっても、なんとかなる生活をしてきたので
さらにビリーフは強化されてきたと思います。
このビリーフに疑問を持ったのは、NLPを学び始めたあとの50歳になってからです。
NLPのセミナーで、自分が持っているビリーフについて話し合うことがありました。
私は前向きなビリーフのつもりで
「19歳のときから『必要なときには必要なところから必要なだけお金が入ってくる』
というビリーフを持っている」と紹介したところ
ある参加者から「えっ!?それじゃあ、必要なだけしか入って来ないじゃん」と指摘され、
「確かに!!」と気づきました。
昔話の欲張りじいさんは、
欲に走った行動で財を失うことを戒める目的があったのだと思います。
欲張りじいさんのように、欲に走った行動で財を失うようなことはしたくはないが、
正直に生きて必要十分と思っている今の生活をさらにレベルアップしたい
というのは決して悪いことではないように思います。
【今回のワーク】
もしも、皆さんが「自分に必要なお金があれば良い」というような
ビリーフを持っているとしたら、
代わりにどのようなビリーフがあると良いと思いますか?
ぜひ書き出してみましょう。

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